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木枠作り

オーダーメイドパネル製作の仕事をしていると、時々取り付けまでお願いされる事があります。

パネルの両側を木枠で押さえて固定するわけですが、パネルの形はだいたい四角形が多いので、その場合木枠も四辺を直線の棒で囲み押さえるということになりますが、今回ご依頼を受けているパネルは弓形。なので、枠にも曲線の所があるわけです。
月光窓はこれまで直線の枠の施工はやった事があるんですが、曲線は初めてです。

曲線の枠ってどうしたらいいんだろう?
水にぬらして少しずつ曲げていくんだろうか?竹のように火であぶって曲げるんだろうか?
それとも、木ではなく何か別の素材を利用しようか?

などとあれこれ考えてはみたけど結局良い考えが浮かばず、「そうだ!こんな時はやっぱりプロに相談だ!」ということで、月光窓のいとこでもある木工房玄翁屋さんに聞いてみることに。

玄翁屋さんは普段、組子の技術を使ってランプや時計、日用雑貨を製作したり、オーダーメイド家具、店舗家具製作のほか建具にいたるまで、木の事だったら大体なんでもできるという、木のスペシャリストなんです。

玄翁屋さん曰く、木を適度にしなる程度に薄くして、数枚をボンドで張り合わせて型に合わせて固定して作るんだそうです。なるほど、さすが、頼りになります。というわけで玄翁屋さんにご指南を仰ぎつつ、製作開始。

木枠作り_e0230760_0221100.jpgおお!スゴイ!
なんか物々しい様子。
弧の部分の白い物が木枠です。















この状態で一日置いて、翌日型から外してみてみると、きっちり型の通りの形で固まっているではありませんか!
スバラシイ!これは私一人ではできない業です。
ご指南仰ぎつつと言いながら、木を切ったり削ったりという肝心なところはほとんどやってもらって、私はほぼ助手状態でした。

よその業者さんには言えないような細かい事まで聞けたりできるし、ほんと、持つべきものは頼りになる親類ですね。

玄翁屋さん、どうもありがとうございました!
# by gekkousou_stg | 2011-06-26 18:08 | 月光窓の仕事

月光窓の仕事(修理)

ステンドグラスの仕事といっても色々あるわけで、受注パネル製作の打ち合わせや現場下見、イベントへの出展などで外に出かけていったり、一日中外へ出ることなく工房にこもってひたすら製作したり、事務仕事に追われたり、日々あれこれといろんな事をやっているわけですが、そんな中でなぜか同じ仕事ばかり重なる時というのがあります。
今年の春先には体験のイベントが続いたし、パネル製作の依頼が重なることもありました。大物が重なると零細企業の月光窓などは簡単にパニックに陥ってしまいます。

で、今はなぜか修理の依頼がほぼ同時にやってきてここ数日間は修理の仕事をしています。普段は修理の仕事はほとんどないんですけどね。
月光窓の仕事(修理)_e0230760_15513052.jpg
月光窓の仕事(修理)_e0230760_15532532.jpg

これは3,4年前に和小物作家の島工房さんにお買い上げいただいた蓮の小物入れ
アクセサリーなどを入れてほぼ毎日お使いいただいているとのこと。
こんなにもかわいがられているなんて!嬉しいです!
でもその分、立てかけて使用するときに容器と接触する部分のコパーテープが擦り減ってきていました。

月光窓の仕事(修理)_e0230760_15521592.jpg補修箇所のコパーテープを一旦外して新たに作り直すことにしました。

















月光窓の仕事(修理)_e0230760_15544962.jpg周辺部分のハンダのボリュームをすこし増して耐性を高めました。
これならより長持ちするはず。
手に持った感触もソフトになりました。
















月光窓の仕事(修理)_e0230760_1557518.jpgパティーナ処理して修復完了。きれいに元通りになりました。
















それにしても、こんなにも愛用して下さっているなんて嬉しいですねぇ!
島工房さんも私と同じく蓮の花がお好きということで、この小物入れをお買い上げいただいて以来仲良くさせて頂いています。
島さんは、和柄の生地を使ったがま口や、金魚のポーチなどステキな作品を製作しておられます。私がイベントの時に肩から提げている唐草模様のがま口も島さんの作品です。

ちなみに島さんのご主人さんは工房楔(せつ)の屋号で、木でできたハイクオリティーで渋い万年筆やボールペン、カッターナイフなど、オトナの男必携のかっこいいアイテムを製作しておられます。

リンクしましたので是非チェックしてみて下さい。


月光窓の仕事(修理)_e0230760_19191451.jpg続いてはこちら、かえるのカードたて
こちらも3,4年ほど前にお買い上げいただいたものです。
緑色は今は作っていないので、久しぶりに見たときには懐かしい気分になりました。
喫茶店のレジの隣に置かれているとのことで、掃除する時なんかに何度も引っ掛けて落としたりしたそうです。
よく見るとところどころテープのはがれている所やガラスが割れている所もあります。
こんな傷だらけになった体の中に、常に人目のつく所で長く働いてきた誇りのような物を感じます。カッコいいぜ、かえる君!(親バカ)
これはオーバ-ホールが必要ですね。(カエルのです)








月光窓の仕事(修理)_e0230760_19233853.jpgカエルの解剖?
いえいえ、大手術です。

















月光窓の仕事(修理)_e0230760_19273886.jpg半分以上のテープを巻きなおしてハンダ付け。
持ち手の部分にどうしても力がかかりやすいので少し多めにハンダしておきました
















月光窓の仕事(修理)_e0230760_193042.jpg手術は無事成功。
かえる君、よみガエル
これからもしっかり働くんだよ。
















こんな感じで最近は修理の仕事をしているのですが、自分が以前に作った作品と再会できるのも嬉しいし、それぞれが貰われていった先で愛用して頂いているんだと知る事ができたことが何より嬉しく励みになりました!
ステンドグラスの実用品というのは、その構造上長期間の使用によって破損や、磨耗が進んでしまう事があるかもしれませんが、メンテナンスをすればまた最初の輝きがよみがえる物でもあるのです。

今回の例のようにメンテナンスをしながら末永く愛用して頂ければ、月光窓としましてはこんなに幸せなことはありません。

作業をしながらそんなことを感じることのできた今回の仕事でした。

このブログを読んでいただいている方の中で月光窓の製品をお持ちの方、もし製品について気になる点がございましたら、お気軽にご連絡下さいね。

というか月光窓の物でなくてもかまいません。ステンドグラス製のものであれば一度ご相談下さい。

月光窓は修理もやっています。
# by gekkousou_stg | 2011-06-24 17:43 | 月光窓の仕事

クリエータズマーケット報告

行ってきました、名古屋クリエータズマーケット。

年に2回のこのイベント、月光窓はかれこれ3,4年位前から毎回出展しています。
今回も楽しかったなぁ。

このイベントは、クラフト作品などのほかに、普段あまり見かけることのないファッションやイラスト、アート作品なんかがたくさん出展されていて、それを見て歩くのががいつも楽しみなんです。
それに、お客様でも出店者の方でもここでしかお会いしないという方がいるので、そういう方たちにお会いするのも楽しみです。

今回も接客の合い間を見てはちょこちょこ抜け出して歩き回っておりました。
そこで今回ゲットしたものがこちら。
クリエータズマーケット報告_e0230760_05481.jpg

イラストレーターの春日井さゆりさんのポストカードです。
かわいいですね~!このレトロな感じがなんとも良いです。
このほかにもたくさん種類があったけど、迷いに迷ってこの4枚にしました。

はじめは何気なく眺めていたんですが、見れば見るほど引き込まれて、いつしか40目前のおっさんのハートはグッとわしづかみにされておりました。

こんな感じで今回のクリマも楽しい二日間でした。
また次回が楽しみです。
# by gekkousou_stg | 2011-06-22 00:32

名古屋クリエータズマーケット

アトリエ月光窓、次回のイベント案内です。

名古屋クリエータズマーケット
日時 2011年6月18(土)19(日)、11:00~18:00
場所 名古屋市港区 ポートメッセ名古屋3号館
入場料 前売り600円、当日800円

もう間近になってしまいました。今週末です

このイベントはいつもあちこちで出しているクラフトフェアとは趣が異なって、ファッションやイラストやオリジナルのキャラクターグッズなどなど、アートな作品にいっぱい出会えてとってもおもしろいですよ!

私もいつも楽しみにしているんです。商売もしなきゃいけないけど、見て歩くのがおもしろい!

皆さま、是非お越し下さい。お待ちしています。
お越しの際は入場料が必要です、ご注意下さい。
# by gekkousou_stg | 2011-06-15 18:06 | イベント

蓮の季節

昨日、家の庭にあるが花をつけました。
蓮の季節_e0230760_962145.jpg

毎年夏の初めごろになると二つか三つくらい小さな花を咲かせてくれます。
もうそんな季節になってきたんだな。

家の庭には、花をつける植物が幾つかあって咲いてる花で季節を感じる事ができます。
植物にはあまり詳しくないので咲いてる花が何なのかわからないものも多いけど、そんな花をぼんやり眺めていると何かほっとするというか、少し息抜きができる気がします。花っていいなぁ。

蓮の花といえば沼地などで時々見かけるオニバスのイメージが強いけど、これは確かヒメバスという種類だったはず。
オニバスの大きな花もいいけど、家の庭にはこのくらいのかわいいサイズがちょうどいい。
それにしても、ほとんど手をかけず、冬になると水がほとんど枯れた状態とかになっていることもしばしばだし、あまりキレイとはいえない水の中から、よくもまあこんなにも清らかな花が出てくるもんだと、毎年花を眺めながら感銘を受けます。

私は蓮が好きなので、作品のモチーフにも時々使っています。
ありがとう、ハスちゃん。

あと、こんな物も見つけた。
蓮の季節_e0230760_9393234.jpg

コンクリートの割れ目からいつの間にか出てきてた、ど根性青ジソ
ほんと、いつの間に・・・。でも、ありがとう!これも大地の恵みだ。もうちょっと大きく育てて、刺身に添えていただきましょう♪
# by gekkousou_stg | 2011-06-11 09:58


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