カテゴリ:月光窓の日々( 54 )

グロージングのはなし

ガラスをカットして、バリをガリガリ削ったり、ガラスの端をちょっとだけ割取りたいときにグロージングというヤットコに似たような形の道具を使います。私はガリと呼んでいます。

私の使っているガリは私がステンドグラスを始めた頃、10年くらい前からずっと使い続けているので私の手には馴染んでいるし、特に不満もなく今まで愛用していました。

てすが、先日ステンドグラスの材料屋さんに仕入れに行ったときに新品のガリを見てみたら、私のガリと刃の形がずいぶん違う、というよりも私のは結構削れてすり減っているのじゃないだろうか?
と思ったので材料店で使用中のガリを試しに使わせてもらうと、

!!!なんだこの切やすさはぁぁっっ!!!

もちろんその場で購入して帰り、さっそく家で使ってみましたが、もう今までのものとは比べ物になならないほど使いやすい!

見比べてみても今まで使っていたものとは違いが歴然。

10年使うとこんなになるんだなあ。

青い柄のものが10年もののガリ、赤い柄のものが新しいガリ。
わかりますか、違いが。
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by gekkousou_stg | 2018-06-09 18:43 | 月光窓の日々 | Comments(0)

遠野

ポラーノまつり出展のため初めて訪れた岩手県。
せっかく岩手まで来たのだからどこかに寄って帰ろうと思い地図を見ているとそんなに離れていないところに遠野市がありました。
遠野といえば、大学生のころ遠野物語を読んで河童やら座敷童やらが登場する不思議な話が本当にあった話として伝わっているというのがとても興味深くていつか行ってみたいと思っていた所でした。

ということでポラーノまつりの翌日、遠野まで足を延ばしてきました。
朝から3時間ほどしか滞在できなかったけれど、河童がいたといわれているかっぱ淵
とか姨捨の場所だったというデンデラ野とかに行き、タイミングよく民話の語り部のお話を聞くことが出来たりして3時間にしては密度の濃い旅ができました。

遠野の地域のあちこちには伝承の場所が点在していて、遠野は物語が実際に生きている土地だなとか、生き生きとした物語だからこそ永く言い伝えられるのかとか、そんな物語を生き生きとしたまま伝えてきた人々はきっと心が豊かなんだろうなとかいろいろ感じた遠野の旅でした。

宮沢賢治とか遠野の民話とか、岩手県には物語を育む豊かな土壌があるんだなぁなどと感慨にふけったりして私も少し心豊かな気持ちになって岩手を後にしたのでした(笑)。

ありがとう岩手!
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デンデラ野とは60歳になった老人が捨てられた所だということだそうで、捨てられた老人は子に背負われて野に捨てられて、村ではもう亡きものとされる。日中は田に出て作業を手伝うけれど夕方になったら家ではなく野に戻る生活をしながら死が来るのを待ったのだそうだ。
実際にその場にたって辺りを見渡すと村があるところはそんなに遠くないし、ここに住む人はどんな気持ちだったのだろうかと考えてしまう。十分に働けなくなった老人は家族の迷惑にならないように生きながら死んだ者となって村を離れて静かに死を待つ。村の家族もいつかは自分もあちらに行くと思って暮らす。それでも日中は田畑で顔を合わせて一緒に過ごす。一緒にいるけれど生者と死者。夕になったら村に帰るものと野に帰るものに分かれる。そういう家族のあり様。
暮らしの中に死がはっきりと一つの位置占めている。
この世の中に死は共に存在している。

そんな風土だからこそ目に見えないものが感じられたり見えたりするんだろうな、その感性で見たらきっとかっぱだって座敷童だっていたに違いない。
などということが自然に思えるような空気を感じた遠野の旅でした。

もしかしたら、昔は日本中のどこでもこんな風だったのかもな。


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by gekkousou_stg | 2018-06-06 08:10 | 月光窓の日々 | Comments(0)

試作試作!

フュージングの窯を作ってからというものいろんなガラスでいろんな焼き方を試すためほとんど毎日火を入れています。フュージングって楽しいな♪

基本的な焼き方は大体感じがつかめてきました。
どんな作品を作ろうかな♪

あんな事もできそうだしこんな事もできそうだし…、
と、いろいろイメージは膨らむものの色々あってまとまらない。
頭の中にふんわりしたものがふわふわ漂っていて、あれこれつっつきながらなかなか固まっていかない。という状況(笑)。

高い精度の焼き方が必要なものはまだ試作を繰り返さないといけないし、他にも試したい技法もあるし、などと考えているとなかなか前に進まない気がするし。
とりあえず今できるやり方で作れるものから作品化しようか。

などとあれこれ考えながら試作の日々は続きます。

来月の電気代がかなりも心配(笑)。

そんな心配なんかつゆとも知らずにうちの猫たちにはちょうど良い床暖房になっているようです(笑)。

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by gekkousou_stg | 2018-01-31 18:24 | 月光窓の日々 | Comments(0)

築窯その4

今年月光窓は窯作りから。
今まで遅々として進まなかったけれど走り始めた勢いでこのまま一気にやってしまうぞ!
ということで前回ようやく窯らしい姿になってきたところで次はいよいよ電気回路の組み立てです。

作り始めた当初から部品は揃えてありました。
そのまま何年も部屋の片隅で眠り続けていましたがようやく日の目を見る時が来ました!彼らの体にやっと電気が流れる時が近づいてきました!(笑)
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私は第2種電気工事士の資格を持っているので電気のことはある程度分かっていはるものの電気炉の配線はやったことがありませんでした。初めはよくわからなかったけれど、この窯づくりの参考にさせてもらったナカイガラス制作所さんの窯を見せてもらって回路図を起こして見てるうちにだんだん仕組みがわかってきました。仕組みがわかれば何だこういうことか!って感じでした(笑)。そりゃそうだ。電気炉だからって特別違うことはないよな。

あとは周辺のこまごましたものを取り付けたり、電気部に猫の侵入を防ぐためのボードを取り付けたり(笑)、

そしてついに!2015年3月から取り掛かった窯作りが3年10か月の時間をかけて(実際の作業日数は10日くらい笑)

完成しました――!!!
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できたてほやほや新製品!とは思えないこのused感あふれる見た目はさておき、

いやぁ、放置期間中は一体どうなってしまうんだろうと思っていたけれど完成までに時間がかかった分(時間がかかったのは自分のせい)出来上がった時の感慨はひとしおです!(笑)

これから実際にガラスを焼いていくのですが、窯の癖などを見きわめたりしながら自分好みの焼き方をコントロールできるようになるための試し焼きを繰り返すことになります。

ここからが本番です。



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by gekkousou_stg | 2018-01-17 17:58 | 月光窓の日々 | Comments(0)

築窯その3

2018年が始まりました。
皆さま本年も月光窓をどうぞよろしくお願い致します。

今年もまた新しい出会いや素敵な仕事にいっぱい巡り合えますように!
頂いたご依頼に一つ一つ丁寧に仕事していきたいと思っております。

今年のステンドグラス月光窓は窯作りからスタートです!
以前からキルンワークにも興味があって窯があればエナメル絵付けができるようになるし、フュージングとかもできたら作れる作品の幅がぐーんと広がるなあ!と思っていました。

思い立ったらやるべし!
ということで作り始めたのはかれこれもう4年近く前のこと(笑)。

2015年に作り始めて、この時は鉄のアングルを切り出して組み立てました。
その後ちょっとバタバタして作業ができず結局この年にやったのはこの1日だけでした(笑)。→築窯

2016年、いい加減一年もほったらかしてちゃだめだ!このままじゃあ一生できないぞと作業を再開して窯の本体であるファイバーボードを切り出しました。ファイバーボードというのはグラスファイバーでできた板です。これをのこぎりで加工するのですが切る際に出る切りくずが風に舞うと非常にカユくなるんです。エライ思いをしながら作業したなあ。というわけでこの年の作業はこの1日だけ。→築窯その2

そして2017年はなんと一切手を付けず(笑)。

笑い事ではない。
このままでは本当に完成しないかもしれない。作りかけのまま放置されてところどころ錆がうき始めたこの窯は一体どうなってしまうのか。
ということで2018年が明けてまず、なにはさておき窯作りから始めることにしたのです。
まずは以前の教訓を踏まえて完全防護の姿でファイバーボードの残りの加工を片付けてからフレームの本体と蓋を丁番で溶接。
ここまできてようやく窯らしい姿になってきました。ここまででこの日の作業は終了。
完全防護のおかげで今回は全くカイカイなし!今になって思うとこのファイバーボードの加工が億劫でなかなか手を付けられなかったのかなぁという気もしました。
しかし今年の作業は1日では終わりません!一つ一つ丁寧に仕事を終わらせていきますよ!

つづく。。。

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by gekkousou_stg | 2018-01-15 22:53 | 月光窓の日々 | Comments(0)

newランプベース

月光窓のポットランプで使用していたランプベースをリニューアルしました。

今までは市販の木台を利用していたのですがその商品が生産中止になり手に入らなくなってしまったのです。
なので、ここはせっかくならうちの作品に合うようにオーダーメイドしようと思いました。

作って頂いたのは木工房玄翁屋さん。木のことではたびたび助けてもらっている月光窓のいとこの木工屋さんです。
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今までのベースは丸型でしたが新しいものは四角形。厚さも倍くらいありどっしり安定感があります。電源コードはベースの中を通してすっきりしました。
とても良い感じ♪シェードをのせるとどうなるか、

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比べてみると、違いがよくわかる。
今までのもでのもこれまで特に不自然とか不満とかは感じていなかったのですが、
こうやってならべてみるとあたらしい方が断然いいです!高級感がありますねぇ!

自分のイメージに合うように作ってもらえるというのがオーダーメイドのいいところ。
製品としての完成度も上ったと思います。

このランプベースを眺めながら、どんなランプを作ろうかなとイメージが膨らみます。

そして早速、ただ今ポットランプの新作を製作中。
このランプベースに合わせてみるのが楽しみです。




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by gekkousou_stg | 2017-04-08 18:29 | 月光窓の日々 | Comments(0)

什器

今週末の茨城クラフトフェアに向けて、新しい什器を作りました。
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もう結構前から展示用の什器をリニューアルしたいと思っていましたが、なかなか手が回らまま今年もイベントシーズンに入ってきてしまって、このままではまた今年もやらないまま過ぎて行ってしまうだろうと思い急きょ突貫工事で作りました。

しかしまた今週末にはクラフト出展だし、時間がない!
時間がないのでとりあえず開口部分は一枚もののガラスをはめてお茶を濁しとこうかとも思ったけど、合わせてみると・・・ちょっとこれは、ステンドグラス屋としてどうだろう・・・。となって急きょパネルも作ることに。

本当はもう少し凝ったパネルにするつもりなのですがとりあえずこんな感じになりました。
だけど、とりあえずでも収まってしまったので、はたしてこの先本当に作り替えたりするだろうかと自分に対する懐疑の念は拭いきれません、性格的に(笑)。


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by gekkousou_stg | 2017-03-22 18:32 | 月光窓の日々 | Comments(0)

数年越しにようやく

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このランプ、もうかなり前にお客様からご注文頂いたペンダントランプなのですが、作りかけたものの途中でディテールがイメージと微妙に違うのが気になってご注文分は結局作り直して納品させていただいたのでした。
そして作りかけのままかなり長い間放置してあったものをようやく今になって完成させてあげました。

何年もの間つくりかけで工房の片隅に置かれたままのこのランプを横目で見つつ、「このランプ、この先どうなってしまうのだろう。このまま朽ち果ててしまうのだろうか」とか、まるで他人事のように思ったこともあったけど今ようやく重い腰を上げて成就させてあげることができました。正直ほっとしています(笑)。
あのまま放置し続けたらきっとガラスに恨まれるに違いない。というかもう十分恨まれていたのかも・・。

でも完成させてあげたので許してね(笑)。
これからは我が家の食卓を明るく照らしてくださいね。

今まで使っていたものよりもかなり明るくていい感じだ♪
作ってよかった!



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by gekkousou_stg | 2016-11-27 19:49 | 月光窓の日々 | Comments(0)

那須

8月です。
お盆も終わり暦の上では秋ですが、
夏真っ盛り!
相変わらず暑い日が続いていますね。
そんな暑さ真っ盛りの中、月光窓はつかの間の夏季休暇、栃木県は那須に行ってきました。

那須には私の大好きな切り絵画家の藤城清治の美術館があるのです。なので、
いつかきっと行きたいなぁ!
と思っていましたが、ついに今回念願かなって行くことができました。

那須って、那須の御用邸、とか名前はしばしば聞いたことがあったけどどんなところかはよく知りませんでした。
いやぁ、爽やかですね那須!とっても涼しかったです!いい所ですねー那須は!


念願の藤城清治美術館では数多くの原画を間近で見ることができました。
どれもこれもとても精密な作品で圧倒されました。一つ一つの作品に深いメッセージが込められていて、そのメッセージはとりもなおさずその超細密な切り絵のひと刃ひと刃に込められていることが伝わってきます。

それにしても、画集などで見ているときは、こんな表現どうやったらできるんだろう、と思っていたんですが実際に間近で見てもどうやってるのかよくわからないところが結構ありました。
セオリーなんてない、自由な作品作り。

とても感動しました、いたく感銘を受けました!本当にいろんなことを教えられた様な気がしました。私も精進しなければ!

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那須ステンドグラス美術館にも行きました。
本場ヨーロッパの本物のアンティークのステンドグラスのクオリティーの高さです!当時の職人の心意気を感じました。
それに、ステンドグラス以外にも展示してあるアンティークの調度品や建物自体のその贅をつくしたしつらえに圧倒されました!
美術館でもあり、ちょっとしたテーマパークですねここは!

そのほか、那須の御用邸の敷地の一部を一般開放されたという平成の森とか、松尾芭蕉や那須与一や九尾の狐など逸話の多い殺生石とか、新旧おりまぜた那須の観光スポットを巡り一泊二日ではあるけれど那須の旅を堪能してきました!

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仕事ではない純粋なバカンス。
とはいえちょっと研修旅行のようでもあり、
車中泊ではなくペンションに泊まったり、
仕事で青森とか山口とか遠くへ行ったりするのはぜんぜん苦にならないけれど、それよりだいぶ近いはずなのに今回の那須ツアーは道中なぜか「那須、遠いなあ~」と思ってる自分がいたり、(笑)
とっても新鮮な気分の旅でした。

あー、楽しかった!
いつかまたきっと藤城清治美術館に行きたいな!(笑)


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by gekkousou_stg | 2016-08-18 00:23 | 月光窓の日々 | Comments(0)

嬉しい便り

先日、月光窓にご注文頂き製作させていただいたお客様よりご愛用頂いている様子のお写真を送っていただきました。
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始めはキャンドルホルダーとしてご注文頂いたのですが、お客様ご自身でランプベースを手作りされてランプにアレンジしてご愛用頂いているとのことです。

無色ですがイリデッセントのガラスを使用しているので光に虹色の色がついています。テクスチャーの凹凸もありキラキラときれいな光ですね。ウォルナットのどっしりしたベースともよく合っていて素敵なランプです。
ご家族の皆様気に入って頂いているとのこと。

ありがとうございます!
こんなご連絡を頂くと私もとっても嬉しいです!!
励みになります!!!

これからもますますお客様にお喜び頂ける良い仕事をしよう!
と、気持ちを新たにするうれしい便りでした。


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by gekkousou_stg | 2016-08-10 00:45 | 月光窓の日々 | Comments(0)


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